【一級建築士の筆者が考える】一級建築士取得が転職やキャリアアップに役立つ理由

一級建築士資格を活かした転職とキャリアアップを考える建築技術者
ara

こんにちは、一級建築士のaraです。
私は現場監督を8年経験したのち、一級建築士と一級施工管理技士を取得し、大手ゼネコンの内勤へ転職しました。

「働きながら一級建築士の資格取得をしようか迷っている」

「資格をとってもどうせ独立は考えてないし」

「お金も時間もかかるし、それほどのメリットがわからない」

このような方に向けて今回の記事をかきます。

この記事でわかること

・一級建築士を取得することのメリットがわかる

・資格勉強のモチベーションになる

目次

転職市場において、一級建築士の資格が強い理由 

大規模建築の設計監理を主導する一級建築士

私も以前、転職活動をした経験があるので各社の募集要項を確認していましたが、大手の会社ほど職務経験+資格を要求されることが多く、一級建築士が必須の会社も多くありました。

当時の私は一級建築士をもっておらず、その分選択肢が少なくなっていたと思います。

ではなぜそのような企業が多いのか、以下3つの理由が考えられます。

①法上・業務上の役割

②市場環境(人手不足・売り手市場)

③企業の評価軸(待遇・求人要件)

①法上・業務上の役割

一級建築士の資格は、規模・用途に制限なく建築の設計・工事監理をすることができる「業務独占資格」です。一定の規模以上では法上で配置の義務があります。

一定の規模とは、

大規模特定用途:学校、病院、劇場、映画館、公会堂、百貨店などの大規模集会場など

延床面積   :500㎡超(木造以外)。1,000㎡超で2階以上

高さ・階数  :高さ13m超または軒高9m超(鉄骨造など)。地階除く4階以上。高さ16m超または4階以上

上記の業務には一級建築士が必須となります。

ara

つまり、一般住宅以外では基本的に一級建築士が必要となります。

②市場環境(人手不足・売り手市場)

建築・建設業界全体は慢性的な人手不足で、特に一級建築士の有資格者は「資格者不足による仕事の確保」がしやすいといえます。

下記の資料を国土交通省が出しており、結論としては一級建築士の数は30年後には半減する見込みとなっています。

今後、一級建築士の資格はより一層価値が高まるでしょう。

国土交通省 建築分野の担い手の動向について https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/content/001894834.pdf

また、実際、厚生労働省が発表する「職業別の有効求人倍率」によると、「建築・土木・測量技術者」の有効求人倍率は令和7年1月時点で6.03倍です。

以上のデータからも、今の会社よりも給料・職場環境のよい場所へ転職するうえで、一級建築士の資格はかなり有効だといえます。

③企業の評価軸(待遇・求人要件)

一級建築士がいれば、建築一式工事を含む多様な案件で発注者への信頼性が高まり、「国のお墨付き」として企業ブランドの向上や受注面の競争力アップに寄与するとされています。

求人要件での位置付けとして、一級建築士を「必須」または「歓迎」条件に設定している企業は多いです。

企業タイプ求人要件例理由
スーパーゼネコン一級建築士必須(設計・監理ポジション)延床500㎡超・高層案件の設計監理が一級建築士限定業務であり、専任技術者配置で入札資格維持のため​
デベロッパー一級歓迎・実務経験2年以上企画・開発で法令遵守・大規模確認申請が必要。資格保有で信頼性向上のため
大手設計事務所一級必須、管理建築士歓迎事務所登録・大規模設計のため
上場企業全体求人数25,000件超(一級指定)資格保有者が受注・許可要件を満たす基盤人材となるため

待遇面の優遇としては、企業規模が大きいほど一級建築士保有者の年収が大幅にアップする傾向があります。

企業内でのキャリアアップについて

建築プロジェクトの計画を若手社員へ説明する一級建築士

計画的に行動が出来る人と周りから評価される

これは私自身が感じたことで、他の人にも同様に思うことですが一級建築士の資格をもっているということで正直その人を見る目が変わります。

普段ふざけているような人だとしても、自分が経験したからこそ一級建築士は一夜漬けや運だけで絶対受かる試験ではないと理解をしているからです。

会社からしても資格保有者は計画的に物事を進められ、努力ができる人という評価が間違いなくプラスされます。

勉強の習慣や計画が他の資格取得や社内の試験などに役立つ

国家資格の中でも難易度が高いといわれる一級建築士の壁を超えた人は、前述したように勉強をする習慣や計画性が身についています。

そのため他の資格取得や社内の昇格試験でも身につけた力を活かすことができます。

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実際、ネット上でも一級建築士の後に資格に挑戦している方をよくお見かけしますし、私も他の資格に挑戦して一発で合格することできました。

責任感が生まれ、その自覚が自分の行動につながる

これは一級建築士を保有している上司の方が言われていた言葉です。

社会的に地位があり、責任が伴う資格保有者である一級建築士は、医者や弁護士などと同様に先生とよばれることもあります。

また誰しもが取れる資格でないからこそ、最初こそ変化はありませんが責任ある言動をするように変わっていくのです。

一級建築士の取得|よくある質問(FAQ)

働きながら一級建築士を取得する方法について相談する建築技術者
働きながらでも一級建築士は取れますか?

取れます。私自身、現場監督として働きながら学科に合格しました。最大の壁は勉強時間の確保なので、資格学校やスキマ時間の学習を組み合わせるのが現実的です。

独立する気がなくても取る意味はありますか?

大いにあります。この記事でお伝えしたとおり、転職での選択肢・社内評価・年収のいずれにも効きます。独立しない方にこそ「会社員としての市場価値」を高める資格です。

施工管理技士だけではダメですか?

ダメではありません。施工管理技士も強力な資格です。ただ、設計・監理・法令判断が絡む業務や、応募できる求人の幅では一級建築士に分があります。両方あると最強です。

取得までどれくらいかかりますか?

人によります。私は学科・製図あわせて合格まで7年かかりましたが、1〜2年で合格する方もいます。早く始めるほど有利です。

一級建築士という武器を実際の求人で活かすなら、まずは建築業界特化の転職サービスで市場価値を確かめてみましょう。
20代・30代向け|建築業界のおすすめ転職エージェント・転職サイト比較

まとめ 一級建築士資格は転職やキャリアアップに重要で取得する価値がある

一級建築士資格の長期的な価値を建築道具と模型で表したイラスト

一級建築士資格を取得するには膨大な時間がかかりますが、建築業界で働く人にとってその価値は十分にあるといえます。

最後にまとめです。

転職市場において、一級建築士の資格が強い理由

・設計監理をする上で、住宅以外ではほぼ必須の資格であること

・一級建築士は将来減少していく見通しで、今後価値が高まっていく。

・建築士の有効求人倍率は約6倍と高い水位である

・企業での求人や待遇が良くなり、より多くの優良企業に手が届くようになる

企業内でのキャリアアップについて

・計画的に行動ができる人と周りから評価される

・勉強の習慣や計画が他の資格取得や社内の試験などに役立つ

・責任感が生まれ、その自覚が自分の行動につながる

ara

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

一級建築士資格を活かした転職とキャリアアップを考える建築技術者

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この記事を書いた人

一級建築士/一級施工管理技士。ゼネコン現場監督として8年従事後、激務に限界を感じて転職。一級建築士は学科2度合格・製図5回挑戦の末、受験7年目で合格。「資格を武器に労働環境を変えた」自身の体験から、建築・建設業界で働く方の「資格取得」と「後悔しない転職」を発信中。

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