【7年間の軌跡】一級建築士合格までの経験と、諦めないために必要なこと

こんにちは一級建築士のaraです。

「一級建築士は一発合格して当たり前」

「がむしゃらに勉強すれば、誰でも受かる」

SNSでそんな言葉を見かけて、「自分はこんなに頑張っているのに、なぜ……」と焦りや不安を感じていませんか? この記事は、まさにそんな思いを抱えているあなたに向けて書いています。

私は一級建築士試験に合格するまで、7年という歳月を費やしました。

製図試験での5回の不合格、学科試験でのわずか1〜2点差の足切り。

絶望を何度も味わいながらも、ようやく合格を掴み取ることができました。

この記事では、私の「7年間の失敗と成功」をすべてさらけ出します。

今、暗闇の中にいるあなたの道標となれば幸いです。

目次

私の一級建築士合格までの道のり

私のキャリアは建築施工管理職から始まりました。
最初の職場で出会った上司が一級建築士で、その豊富な知識とテキパキと現場を動かす姿に、新入社員ながら強い憧れを抱きました。

「いつか自分も、あの人のようなプロになりたい」。それが全ての始まりでした。

1年目】学科試験:95点で「総合点足切り」の衝撃

大手S資格学校に入会し、社会人としての生活を送りながら、膨大なテキストと宿題をこなす日々。

試験1ヶ月前には模試で90点以上を安定して取れるようになり、「このまま突破できる」と確信していました。

しかし、本試験の結果は95点

合格基準点(足切り点)は97点でした。

わずか2点。

一年間の努力が報われなかった落胆は大きく、製図試験へ進む仲間たちをただ羨むしかありませんでした。

【2年目】学科合格:病室で掴んだチャンス

2年目は選抜クラスに入り、高いモチベーションを維持していました。

ところが、試験直前の6月に猛烈な腹痛に襲われ、盲腸炎で緊急入院。

「10日間の安静」を言い渡されました。

絶望的な状況でしたが、同居人に頼んで勉強道具を病室に持ち込んでもらいました。

「この入院時間を、すべて勉強に充てられる」 そう発想を切り替えて集中した結果、ついに学科試験を突破。

逆境が味方をした瞬間でした。

【製図1〜3年目】仕事と家庭、そして「角番」の重圧

深夜に製図試験の勉強をする建築士受験生のイラスト

製図1年目

学科合格の余韻に浸る間もなく製図へ。

しかし課題は一度もA評価を取れず、本試験では「駐輪場の記載漏れ」という重大なミスでランクⅢ

製図2年目

転勤と結婚が重なり、多忙を極めた年。

月100時間の残業をこなしながら受験しましたが、準備不足は否めず、採点会で致命的なミスが発覚

製図3年目(角番)

後がない「角番」。

金銭的理由から全日本建築士会に学校を変えましたが、モチベーションを維持できず、結果は不合格。

学科からのやり直しが確定し、目の前が真っ暗になりました。

全日本建築士会の問題は比較的、本試験問題の難易度とも近いので決して悪くはなかったのですが、自分のモチベーションがたりませんでした。

【5年目】1点の重みと「隙間時間」の発見

一級建築士を一度は諦めようと考えましたが、「一生後悔する」と思い直し再起。

独学でのリベンジが始まりました。 当時の生活は「朝6時出勤、24時帰宅」

家での勉強時間は皆無でしたが、

  • 通勤電車での30分
  • 昼休みの15分
  • 移動中の5分

この徹底した「隙間時間」の活用により、知識を呼び戻しました。

しかし、その年の学科は総合点96点

手応えはありましたが、環境設備が10点で「1点の足切り」。この試験の恐ろしさを改めて痛感しました。

【6年目】再起の学科合格と、製図試験での「まさか」の落とし穴

ここまできたら受かるまで絶対に諦めない』という不退転の決意で迎えた6年目。

■ 学科試験:独学での完全勝利

前年の「1点差での足切り」という悔しさをバネに、積み上げた知識と「隙間時間」をフル活用。

計画的な学習が実を結び、独学で見事に学科試験を突破しました。

■ 製図試験:順調な仕上がり、しかし……

この勢いのまま合格を掴み取るため、TACの製図短期コースに入会。

転職という大きなライフイベントが重なりましたが、仕事の合間を縫って必死に食らいつきました。

模試の成績も安定し、手応えを感じながら本試験に臨んだのです。

しかし、結果は非情な「ランクⅣ」でした。

原因は、高さ制限(斜線制限)という、あまりにも初歩的なミス。

「自分は大丈夫」という慢心があったのかもしれません。

試験後の私を迎え、顔面蒼白な私の姿を見た妻は、後日「早く美味しいものを食べさせないと!と思った」と語っていました。笑

【7度目の挑戦】ついに掴んだ合格

7度目の挑戦でついに合格した建築士のイラスト

翌年、ようやく学科に再合格。

背水の陣で臨むため、製図は実績のあるTACの長期コースを選択しました。

転職により残業が減り、会社も試験前に学習時間を確保してくれるなど、環境が整ったことも大きかったです。

「今回こそ、絶対に落ちるわけにはいかない」 そのプレッシャーを力に変え、7年目でようやく「一級建築士合格」の文字を拝むことができました。

合格を知った瞬間の咆哮と、妻が一緒に喜んでくれた光景は、一生忘れません。

まとめ:一級建築士試験とは「諦めなかった者」への切符

私の7年間を振り返り、これから受験する方へ伝えたいことがあります。


正直、この試験は努力だけではなく、当日の運も関係します。

がむしゃらに勉強して合格する人もいれば、後一歩で不合格が続く方もいます。

しかし、「どれだけの熱量を持って、諦めずに土俵に立ち続けたか」が、合格率を1%ずつ引き上げていくのだと確信しています。

私のこの経験が、今頑張っているあなたの一助となることを願っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

ゼネコンの現場管理を8年経験後、他社のゼネコン内勤に転職。
保有資格は一級建築士、一級施工管理技士、FP3級

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