こんにちは、一級建築士のaraです。
「作図時間が短くならない」
「作図が大変で辛い」
「効率よく作図ができるようになりたい」
私も以前はこのような悩みがあり、試行錯誤をしている時期がありました。
今回は、製図試験を5回受験する中で私が習得した製図スピードアップのコツをお伝えしたいと思います。
この記事を読むと、効率よく早く作図を仕上げる作図方法がわかります。
ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。
作図工程を無意識でできるよう覚える
初めて製図をしたとき、トレースをしたと思いますが時間が5時間以上はかかったのではないでしょうか?
そのときの作図は闇雲に柱を書いたり、壁を書いたり、文字を書き込んだり。
また何を次に書いたらいいか、参考図を随時確認しながら作図をしていたと思います。
そのやり方ではそりゃ作図に時間がかかりますよね。
作図練習をするうちにもっと効率よくかけるようになってくると思いますが、一番重要なことは作図工程を無意識で行えるようになることです。
私のおすすめの作図工程と時間割は下記になります。
①柱、寸法、面積 →15分
②壁、サッシ下線、吹抜け →20分 (〜35分)
③壁、階段、EV →20分 (〜55分)
④断面図(文字以外) →15分 (〜1h10分)
⑤法規(防火設備、延焼ライン、避難経路) →10分 (〜1h20分)
⑥外構部(植栽以外) →5分 (〜1h25分)
⑦室名、什器 →30分 (〜1h55分)
⑧補足表記、植栽 →5分 (〜2h)
①柱、寸法、面積
柱と寸法の下線については、位置出しを定規で一気に行います。
私はヘキサスケール(30cm)というもので行っていました。
そのあと、36cm三角定規と平行定規で一気に縦線、横線の通り芯(下線)を書き、
バンコの三角定規(テンプレート)で柱位置を無心で書いていきます。笑
ここでまず柱位置が間違えていないか全体を確認したあと、次に寸法を柱位置が間違えていないかの確認を含めて書いてください。
柱位置が間違えていることに気づかず進めると、後で詰む可能性もあるので意外と大事です。
あわせて面積表はエスキス用紙にメモしている内容が漏れがないか(建築面積の庇、延床面積の吹き抜けなど)確認しつつ記載します。

面積表の記載は後でも良いですが、早めに書いておく方が安心なので先に書いていました。最終的には間違えていないかチェックします。
②壁、サッシ下線、吹抜け
壁とサッシはいきなり書き始めるのではなく、エスキスをもとに下線を先に書くのがおすすめです。
この下線は平行定規を使わずにフリーハンドでOKです。
あわせて吹抜けの点線やPC梁などの点線も書いておきましょう。



この下線をもれなく記載することで、次の工程がスムーズになります。
③壁、階段、EV
いよいよ壁を書いていきます。前の段階で下線があるので、この段階では基本エスキスは見ないで作図しましょう。
作図をする際にエスキス用紙をみないといけない場合は下線の情報が足りていないので、しっかりと前段階で書くようにしましょう。
壁については各平面図ごとに書くのではなく、縦線、横線(順番はどちらでも可)を同時平行で書くことでスピード感をもって作図することができます。
・道具の持ち替えが少ないこと
・迷っている(動きが止まっている)時間を少なくする
上記がスピードアップのコツです。



慣れてくれば、この壁を書く段階が楽しいと感じるようになります 笑
次に階段とEVをかいていきます。
EVはテンプレートで利用者用は8mm角、管理用は6mm角で問題ありません。
各階ごとでずれてがないかしっかりと確認もしましょう。
階段は『利用者用階段』と『管理用階段』を階高4mを基準に数パターン覚えておきましょう!
④断面図(文字以外)
断面図は結構シビアで時間短縮にかなり影響してくる段階です。
作図が15分でかけるようになるには、断面図だけで何度も練習をする必要もあります。
断面図のスピードアップのために私が意識していることは以下のポイントです。
・梁がない箇所、PC梁、吹き抜け、屋上庭園などの梁レベルを間違えないように工夫する
・梁は全てテンプレートで書く
・いかに道具を持ち替えないようにするか、効率を重視する
・文字は平面図を書き終わった後の方が早いので良い



まずは25分を目標に、徐々に短くできるように工夫と練習をしてみてください。
⑤法規(防火設備、延焼ライン、避難経路)
製図試験で落としたら間違いなく失格になる法規はこの段階で書き込みます。
作図時間は10分と冒頭に記載しましたが、多少時間をかけてもよいので確認をする時間を設けましょう。
延焼ラインは課題文の敷地図を確認し、正しい位置を確認してから書くようにしましょう。
間違えてかくと直すのに大幅なタイムロスが発生します。
⑥外構部(植栽以外)
外構部とは、駐車場や駐輪場、免震位置などをさしています。
後回しにして書き込み量が多くなると、忘れるリスクが高くなるのでこの段階で書き込みしましょう。
私は初年度に駐輪場を書き落としてランクⅢになった経験があるので、同じような失敗をしないでほしいです。
⑦室名、什器
室名を先にかくと什器を書くときに邪魔になるので、什器から書いた方がよいという考えもあります。
ですが、私は室名→什器の順番で書き込むようにしています。
理由としては下記3点です。
・什器はなくても減点で済むが、室名欠落は足切りになる可能性が什器より高い。
・室名と什器が干渉したら、室名の部分を抜いて什器を書けば問題ない。
・時間がないときに、什器にこだわってチェック時間が確保できないという状況にならない
また什器について指定があるものは書く必要がありますが、
空いているスペースに任意でソファーを書いたり、トイレの什器を全て書いたりする人が多いです。
実際のところは書いていなくても全然合格できますし、私もかきませんでした。
最後のチェックが終わって、完璧だと思ったらそこでようやく書くくらいで良いと思います。



私も不合格だった年は、指定がない什器も書いていました。
⑧補足表記、植栽
補足表記について、必要な意味や使い方を理解していますか?
補足表記は図面の密度をあげてアピールするために必要なものだけではありません。
時間のない試験時間の中で時間を割いて書き込むのは別の理由もあると思います。
ずばり、、採点官に意図を伝えたい (言い訳したい) 設計内容についてです。
わかりづらいと思いますので具体例を挙げると、
・課題文に『コミュニケーションが活発となる施設』と記載があり、屋上庭園をかきたいが要求事項にない場合
屋上庭園(任意) →『任意で屋上庭園を設け、利用者と管理者のコミュニケーションが活発になるよう配慮した』
・課題文に『時間外に対応ができる施設とする』と記載があり、明確な指示がない場合
守衛室(事務室)にカウンターを書込み →『時間外の対応に配慮し、風除室に面した守衛室にカウンターを設置した』
また植栽は、最低限で時間を短縮してかける書き方でかいてみてください。
接道(敷地が道路に面していること)している箇所は必ず使わないといけないという試験ルールがあるので
人の動線も考えて『植栽で人が通ることができない』とならないように注意してください。
縦線、横線を一気に書く意識をもつ
効率よく、楽に作図をする上で意識が必要なのは縦線と横線を一気に書くことです。
全章でも触れましたが、この意識があるとないとでは作図時間に多く違いがでます。
理由としては、以下の3点があります。
・道具の持ち替えが少なくなる。
・考える、手を止める時間が少なくなる
・平面図では各階を平行して書くので間違えづらい



実際にやってみるとわかると思いますが、慣れれば機械的に作図をすることができるので、早く・楽に・楽しく(私は)書き込むことができるようになります 笑
まとめ 作図のスピードアップには
最後にまとめです。
作図時間のスピードアップには以下のポイントが重要です。
・作図工程を無意識でできるように覚えること
・道具の持ち替えをすくなくすること
・縦線、横線を一気に書く意識をもつ



最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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