働きながら一級建築士の学科に2度合格|社会人のための勉強ノウハウ

「仕事が忙しくて、まとまった勉強時間が取れない」

「働きながら合格した人は、どうやって時間を作ったのだろう」

建設業界で働く人はもちろんのこと、他業種の方でも知らない人がいないほどに

知名度があり、転職やキャリアップにも役立つ資格である一級建築士。

ara

こんにちは、一級建築士のaraです。

私は現場監督として働きながら受験し、学科試験に2回合格しました。

まとまった時間は最後まで取れませんでしたが、勉強時間の作り方と科目ごとの優先順位を決めたことで合格に届きました。

この記事では、学科試験に2回合格を経験した筆者が社会人でも学科試験に

合格することができるノウハウをお伝えしたいと思います。

この記事でわかること
  • 勉強を続けるための「習慣化」のしかた
  • 働きながら勉強時間を作る隙間時間の使い方
  • 法規と構造を得点源にする進め方
  • 施工・環境設備・計画の覚え方と、目標にすべき点数
目次

モチベーション維持には習慣化が強力。勉強しない日をつくらない。

長い試験勉強でいちばん難しいのは、やる気を保ち続けることです。
ここでは、気分が乗らない日でも勉強を止めずにすむ「習慣化」の考え方をお伝えします。


一級建築士取得にはモチベーション維持が必須

資格学校に通われている方、独学でやられている方それぞれいると思いますが、

共通して合格のために必要不可欠なのがモチベーションの維持です。

ご存知とおり一級建築士は2.3ヶ月勉強して受かるほど簡単な試験では

ありません。膨大な範囲を満遍なく学習し、新規問題にたいしても応用して

回答できる基礎を身につけなければなりません。

一例ではありますが、私のモチベーション維持の方法についてご紹介します。

モチベーション維持方法① 継続して勉強をする。

一番大切なことは、継続して勉強を続けることです

人間は楽なほうにどうしても引っ張られてしまうので、

ゲームや友人との飲みなど自分にとって楽しくて、楽なことをしたくなります。

誘惑が常にある状態だと時間と脳のリソースがそちらに

割かれがちになり、勉強の効率も落ちるし、結果も出づらくなるため

どんどんモチベーションがさがってしまう原因となります。

自分が大好きなこととは一定の距離感をもち

試験が終わるまでは近づかないことが

精神的にも逆に楽だと私は思います。


モチベーション維持方法② 相対順位を利用する

私が初めて学科試験に合格したとき、私は大手S資格学校に通学しておりました。

教室では毎週テストがあり、点数が終わると点数順位が張り出されていたので

その順位で成績上位に入りたいというのが、私にとってのモチベーションになって

いました。

そのため、講義に一度でも欠席するとその分の遅れがでてしまうので

できるだけ講義がある日曜日は休まないように体調管理にも気をつけていました

資格学校に通っていない方は、後ほど紹介するスマホアプリの進捗順位などを

モチベーションアップに利用するのもおすすめです


モチベーション維持の方法③ やる気が出ない時は、環境(場所)を変える

家で勉強しているときにどうしてもやる気が出ないときも当然ありました。

そういう時は、無理やり家で勉強するのではなく、

カフェやファミレスなど少し賑やかなところに移動して勉強していました。

やりたくないと思いながら続けても、しんどくなり勉強効率が下がる一方なので、

いかに自分をやる気にさせるか、長期的に続けるために

自分のモチベーションをコントロールすることが大切です

ara

気分を変えることで捗ることもあり、また周りの視線があるので
勉強している感を出すことで、真面目に取り組めていた気がします

働きながらの勉強は、徹底的に隙間時間をつかうこと

働きながら合格を目指すなら、まとまった時間よりも隙間時間の使い方が勝負を分けます。
隙間時間を使うメリットと、通勤時間・スマホアプリという具体的な活用先を順に見ていきます。

社会人が隙間時間をつかうメリットとは

社会人にとって、時間はとても貴重なものです。仕事をフルタイムでしていれば

8時間+通勤時間は家におらず、残業が多い人は家での勉強時間は

ほとんど確保できない人がおおいと思います。

私自身も昔は家を6時にでて、帰宅するのは23時過ぎということが

よくありました。

そのような多忙な日々の中で勉強をしないといけないとなったら、

まず睡眠時間を削ろうと思う方もいるかと思います。

ara

学生時代は私もよくやりました。

ですが、この試験ではおすすめしません。

前述したように一級建築士の試験は長期戦です。

体調管理もしつつ、現実的に勉強時間を確保するには

隙間時間を使う一択だと私は考えます。

おすすめの隙間時間は通勤時間

結論からいうと、通勤時間がもっともおすすめです。

なぜかというと、会社員勤めの人で電車通勤をする方は多く

毎日の通勤は平均的には行きと帰りで2時間より多くある方が結構いると思うためです。

私も2時間程度毎日通勤にかかっていたので、通勤時間に勉強するようになってから

意外と集中して勉強できることがわかり

特に問題をとく(アウトプット)の時間は、通勤中にかなり確保することができました。

ara

目的に到着するまでという限られた時間であるので、集中して取り組むことができていたと感じます。

隙間時間のおすすめ勉強方法は、スマホアプリ

通勤中の電車の中で勉強したいけど、

『勉強するには電車が混みすぎている。』『そもそも本も取り出せない。』

という方もいると思います。安心してください、おすすめはスマホのアプリです。

私が実際につかったことがあり、独学で学科試験に2回目の合格をした年にも利用していました。

そのときとてもよいと思ったスマホアプリが

合格ロケットhttps://ourl.jp/0C0Q6) というアプリです。

料金は多少かかってしまいますが、資格学校に通うよりはずっと安いですし、

コストをかけても余りある使いやすい操作性

過去20年間の問題をさまざまなフィルターをかけて解いたり、メモやしおりをつけたりと

便利な機能が多くあります。そして個人的に、良いと思ったのが他のユーザーが

どこまで解いているか、比較ができる機能があることです。

独学の場合はとくに孤独の中での勉強となるので、周りの受験生が頑張っているのを目視できると

自分も頑張ろうというモチベーション維持にもつながりました。

学科試験合格の突破口は法規と構造の攻略にあり

学習に時間がかかるが、得意になると心強いのが法規構造です。

理由① 配点が30点と1番多いが、難易度が高い

この2科目は配点が一番多いです。その理由は範囲の広さと難易度にもあるのかなと思います。

法規については、法令集を唯一持ち込める科目なだけあって、

他の科目と比較しても範囲がかなり広く、

安定して高得点がとれるようになるまでに一番時間を有すると思います。

法令集ではやく回答をみつけられるようになるか or 法令集を使わなくても解けるようになるか

どちらかがおすすめとよく言われますが、私のおすすめは

法令集がなくとも2択まで絞り込めて、その2択を法令集でひけば回答を

だせる程度まで習熟させるのが、バランスがよいと思っています。

すべて法令集をひいていては時間が無くなり、すべて覚えるには時間がかかりすぎるからです。

構造については、力学問題が10問、文章題が20問となります。

ara

初めて構造文章題をといたとき、私は難解すぎて理解ができませんでした。。

構造設計などの職務についている人は問題ないと思いますが

その他の人には、構造はとっつきにくい内容も多いです。

そのため、解説をみて一つずつ理解しながら進めていくのが結果的に近道となります。

理由② 新規問題が少なく、過去問を解ければ高得点が狙いやすい

よく比較されるのが計画ですが、新規問題が多く出た年は大抵

平均点が下がり、足切り点が低くなる傾向があります。

一方、法規と構造に関しては、比較的新規の問題というものも少なく、

過去問15年ほどをほぼ完璧に解けるようになってさえいれば、

高得点を狙いやすいため、時間をかけるメリットが十分にあります。

理由③ 試験当日のメンタルも支えてくれる

試験当日は、

①計画、環境設備

②法規

③構造、施工

の順番で試験日程が組まれております。法規と構造は後半に組まれているため

万が一、計画や環境設備でやらかしてしまっても

法規と構造で巻き返せばなんとかなるという

安心感から当日のメンタルや焦りをコントロールすることができて、心強いです。

ara

私も計画で点数をとれなかったとき、助かりました!

施工と環境設備はイメージと語呂合わせがカギ

施工と環境設備は、覚える量が多く後回しにされがちな科目です。
ここでは内容をイメージでつかむ方法と、数値を語呂合わせで覚える方法の2つに分けて説明します。

イメージができると、直感で正解がわかるようになる

施工については、建設現場で働いている現場監督であれば、イメージしやすい分野も

あると思います。イメージができると解いたことがない問題であってもなんとなく

これはダメな気がするとわかるようになります。学習においても工事の流れや工法を

しり、理解をしていることでひねった問題にも対応ができるようになります。

環境設備については、特に設備の学習が比較的難しいと感じたので、文章だけで

暗記しようとせず、イラストや図を見ながら具体的にイメージして理解するのがおすすめです。

公式や数値は語呂合わせでくりかえし覚える

施工、環境設備は共に、とにかく公式や数値で覚えるものが多いです。自分なりに語呂を作って

記憶の定着をはかったり、『エビングハウスの忘却曲線』を意識し、繰り返し勉強をしていました。

エビングハウスの忘却曲線を活かした勉強法

  • 最初の復習は24時間以内(できればその日のうち)に行う。
  • その後は「1日後 → 数日後 → 1週間後 → 数週間後」のように間隔を少しずつ広げて復習する。
ara

私は自分の部屋に、数値や暗記が苦手なものを紙に書いて、貼りまくっていた時期もあります(笑)

計画は過去問を徹底的に解くこと

計画は出題範囲が広く、どこから手をつけるか迷いやすい科目です。
建築作品の扱い方と、足切りを避けるための過去問の使い方に分けて説明します。

建築作品は勉強時間に比例しづらいが、捨てるのは危険

私は比較的、建築作品が好きな方ですが、計画で出題される建築作品問題は本当に幅広く

すべてをカバーするのは途方もなく、無理があると感じました。

ですが近年、建築作品の出題傾向が多くなっているのも悩ましいです。

結論からいえば、建築作品は過去数年分を解いて、ある程度覚える必要があります。

文字だけでは忘れてしまうので、作品をネットで調べ、画像で特徴などを

インプットすることで、作品名などがすり替えて出題されたときに違和感に気づきやすいです

建築作品系の問題は深入りしすぎては途方もなく時間がかかりますし、

結構手間がかかる割に、全然違う新規の問題がでることもあるので

ほどほどに、捨てずに学習するのがよいと私は思っています。

建築作品以外で足切り点とならないように、過去問を徹底的にとく

前述した建築作品もそうですが、計画は新規の問題がでることも結構多いです。

過去問をしっかり理解しており、建築作品も半分程度とれれば問題ないですが、

わからない項目が多い時は足切り点になることも少なからずあります。

難しい問題(新規問題が多い時)に備えて、基礎問題(過去問)は徹底的に解いておく必要があります。

ara

どの科目が満点をとるのが難しいかと聞かれたら、間違いなく計画と答えると思います。

総合点は90点では不十分。100点を常に目標とすること

私は以前、学科試験で2度落ちたことがあります。1度目は

私の点数は95点でしたが、総合足切り点が97点の年で2点の足切りでした。

それまでは90点取れれば、合格圏は間違いないと信じていましたが

そのとき、この試験は相対試験であることを改めて理解しました。

100点以上とらないと合格ラインとはいえない。

翌年からは100点を超えるよう意識することにしました。

まとめ

最後にまとめです。

①一級建築士学科対策として、

 大切なことはモチベーションを維持しづつけること

 大好きな趣味などとはある程度距離をおくことが

 精神的にも楽だと思います。試験が終わってからの楽しみとしましょう。

②社会人にとって、隙間時間を使うメリットはとても大きいです。

 私が独学で合格するのにとても有効だった

 合格ロケットhttps://ourl.jp/0C0Q6) というアプリは是非ためしてみて

 欲しいです。数万円かかりますが、かける価値は十分にあると思います。

学科試験合格の突破口は法規と構造の攻略にあります。

 理由としては、

  • 配点が30点と最も高いこと
  • 新規問題が少なく、過去問を解ければ高得点が狙いやすいこと
  • 試験当日のメンタルを支えてくれること

④施工と環境設備はイメージと語呂合わせで覚える

 施工と設備はイメージができているといないとで理解度や難易度が大きく変わります

 イラストや図を利用して、理解をして進めることが結果的に近道です。

 また公式や数値は、語呂合わせも使いながら繰り返し学習し、記憶に定着させましょう。

⑤計画は過去問を徹底的に解く

 近年、出題傾向が多い建築作品が悩ましいです。膨大な範囲があり、新規問題も

 多いため、捨てることは避けますがほどほどに学習が必要です。

 建築作品以外で過去問を徹底的にとき、最悪の足切り点は避けて下さい。

⑥私は総合点95点で足切りという苦い経験があります。総合点足切りは100点

 をとれて安全圏ということを意識して下さい。

ara

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

一級建築士/一級施工管理技士。ゼネコン現場監督として8年従事後、激務に限界を感じて転職。一級建築士は学科2度合格・製図5回挑戦の末、受験7年目で合格。「資格を武器に労働環境を変えた」自身の体験から、建築・建設業界で働く方の「資格取得」と「後悔しない転職」を発信中。

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