【8年現場監督の実体験】一級建築士の資格取得は仕事と両立ができる|働きながら学科に2回合格した戦略

ゼネコンの現場監督として働きながら一級建築士試験を勉強する男性のイラスト

「働きながら一級建築士に合格できるのだろうか」── そう不安に感じている方へ。

結論からお伝えします。一級建築士の資格取得は、仕事と両立ができます。

ただし「机に向かう時間を増やせばできる」という発想を続けている限り、両立は本当にしんどいです。

私自身、それで何度も心が折れかけました。

ara

こんにちは、一級建築士のaraです。

私は8年間、ゼネコンの現場監督として繁忙期は月100時間残業をしながら学科試験に2度合格し、最終的に一級建築士に合格しました。

「両立できない」と諦めかけかけたことを、何度も経験しています。

この記事は、かつての私と同じように「両立できないかも」と感じている方に向けて書いています。

私が遠回りしながらたどり着いた「両立の本質」をお伝えします。

この記事でわかること
  • 「両立できない」と感じる本当の理由
  • 仕事と勉強の両立を可能にする「3つの軸」
  • 働きながら合格した私のリアルな1日
  • 両立に挫けそうな時の「3つの問い」
  • 両立におすすめの教材・アプリ

結論を先にお伝えします。

「両立」は気合いではなく、仕組みで作るものです。

私が遠回りした7年間の合格までの軌跡は、こちらにまとめています。

目次

「両立は無理かも」と諦めかけた場面

仕事と一級建築士試験の両立に悩みながら深夜に勉強する現場監督のイラスト

正直に告白すると、私も何度も「両立は無理だ。。」と思っていました。

当時の私の生活は、大体こんな感じです。

・6時に家を出て、22時過ぎに帰宅

・机に向かったときには23時で、時間をつくるためには睡眠時間を削らないと、、

・休日出勤が必要になり、まとまった勉強時間が確保できない、、

・模試で点が伸びず、SNSでは「半年で独学一発合格」の文字

今、この記事を読んでいるあなたも、同じような経験をしていませんか?

もしそうなら、ひとつだけ知っておいてほしいことがあります。

あなたが「両立できない」と感じるのは、あなたのせいではありません。

ara

「両立」の定義そのものを、間違って覚えてきただけです。

それでも続けられた理由|「両立」の定義を変えた

仕事と勉強を毎日完璧にこなす考え方から離れ、無理なく学習を続ける現場監督のイラスト

私が諦めかけたとき、それでも続けられた理由はある気づきからでした。

それは「両立=机に向かう時間を増やすこと」という発想を捨てること。

23時から机に向かって、疲労困憊の頭で詰め込もうとする。それを「両立するため」と思っていましたが、

それは「両立」ではなく、ただ自分を追い詰めているだけでした。

そこで気づいたのは、「両立」とは、机に向かわない時間で勉強する仕組みを作ること

「気合い」から「仕組み」へ

・Before(諦めかけた頃):机に向かう時間を増やそうとする → 続かない

After(合格できた頃):机に向かわない時間に学習を分散させる → 自然と続く

ara

この発想転換ができてから、私の合格までの道のりは順調に進んだと思います。

両立を可能にする「3つの軸」

時間管理・学習環境・周囲の協力という3つの軸で仕事と資格勉強を両立するイラスト

私が実践した「働きながら合格する仕組み」は、3つの軸でできています。

軸①:スキマ時間を「使い倒す」

働きながらの最強の武器はスキマ時間です。

・朝の15分

・通勤電車での60分 (30分×2)

・昼休みの30分

・寝る前の15分

これだけで毎日120分確保できます。平日5日で計算すると週に600分=約10時間、月で約40時間

これは「スキマ時間」だけで生まれる学習時間です。

スキマ時間学習に最強なのがスマホアプリです。私は「合格ロケット」というアプリを全科目で使い倒しました。具体的な使い方や教材選びはこちらの記事に詳しくまとめています。

軸②:机に向かう時間は「アウトプット」に集中する

夜の机に向かう時間が貴重だからこそ、インプット(テキスト読み)はやらないと決めました。

夜は30〜60分程度は机に向かう時間をつくりましたが、過去問演習など、手と頭を同時に動かすアウトプットに絞りました。

ara

テキスト読みについては、朝や休日のまとまった時間で行いました。

ポイント:疲れている夜にテキストを読もうとすると、文字が頭に入らず時間だけが過ぎます。アウトプットなら手が動いている分、眠気にも勝てます。

軸③:家族との時間を「学習計画に組み込む」

妻や子供がいるかたは特に重要です。「家族の時間を犠牲にして勉強する」のではなく、「家族の時間を勉強計画の一部にする」と決めました。

例えば、土曜の朝は「家族と公園」、午後は「妻に子供を見てもらって2時間集中勉強」とあらかじめ宣言しておく。日曜は「丸ごと家族デー」と決めて、勉強は一切しない。

この「メリハリ」が、妻の理解と自分の罪悪感の両方を解消してくれました。妻にも「ここまでやったら家族の時間にする」と見える化することが、長期戦を続けるカギです。

ara

人それぞれ状況が違うと思いますが、家族の理解は必須なので、うやむやにせずに決めておく必要があります。

合格者のリアルな1日(時系列公開)

現場勤務と通勤時間や自宅学習を組み合わせた一級建築士受験生の一日を表すイラスト

イメージしやすいよう、私が実際に過ごしていた平日のスケジュールを公開します。

時刻行動学習
5:30起床テキストで15分勉強
6:00〜7:00通勤(電車)合格ロケットで過去問演習(30分)
7:00〜12:00現場業務
12:00〜13:00昼食60分合格ロケットで過去問演習(30分)
13:00〜17:00現場業務
17:00〜21:00残業(書類作成)
21:00〜22:00通勤(電車)合格ロケットで過去問演習(30分)
22:00〜23:00帰宅・入浴・夕食
23:00〜23:30机に向かう時間過去問アウトプット(30分)
23:30〜23:45寝る前合格ロケットで暗記カード(15分)
24:00就寝
※ 平日の合計学習時間:約2時間30分(机に向かうのは30分のみ)

ポイントは、机に向かう時間は30分しかないこと。残りの2時間はすべてスキマ時間です。これに土曜4時間を加えると、週で16.5時間確保できます。

「週15時間しかなくて受かるの?」と思った方。継続してやれば受かります。

実際に私はこの時間配分で学科を2度突破しました。

ara

大切なのは「総時間」より「継続」です。

両立に挫けそうな時の「3つの問い」

仕事と資格勉強の両立に迷った時、自分の状況を落ち着いて見直す現場監督のイラスト

仕組みを作っても、心が折れそうになる日は必ず来ます。私も何度かありました。

そんな時に、自分に問いかけていた3つの問いをお伝えします。心理学的にも、自己効力感(自分にもできるという感覚)を取り戻すのに有効な問いです。

問い①:諦めた1ヶ月後の自分は、どう感じている?

今夜「もう無理だ」と思ったとして、1ヶ月後の自分はどう感じているでしょうか。

多くの人は、「ホッとした気持ち」より「自分を許せない気持ち」が勝つはずです。私もそうでした。

一度諦めかけたとき、「ここでやめたら一生後悔する」という思いが込み上げてきました。

問い②:今諦めることは、過去の自分の努力を無駄にするのでは

ここまで頑張ってきた自分がいます。また時間とお金、家族の理解。それらすべてを「なかったこと」にできるか。

私の場合、それはできませんでした。だから続けました。

「もう少しだけ」を更新し続けるだけで、諦めなければ合格にたどり着けます。

問い③:専業受験生と比べているのは「時間」だけ?

SNSや資格学校で、専業受験生の存在を意識してずるいと思うことが正直あるはずです。

でも、よく考えてみてください。あなたには「現場経験」「実務知識」「家族や同僚という応援団」がある。専業受験生にはない武器がたくさんあります。

働きながら受かる人は、「時間」ではなく「密度」で勝負しているのです。

私が両立で使い倒したツール(具体策)

スマートフォンやタブレット、ノートを活用して一級建築士試験を効率よく勉強するイラスト

仕組みができたら、あとは「両立組に最適なツール」を揃えるだけです。私が実際に使ったものを紹介します。

① 合格ロケット(全科目スキマ時間学習アプリ)

私が学科対策で全5科目で使い倒したアプリです。通勤電車・昼休み・寝る前の3シーンを丸ごと学習時間に変えてくれた最大の武器でした。

両立組におすすめな理由:机に向かわなくても、スマホ1つで過去問演習ができる。残業帰りの電車内でも頭が動く。料金プランは公式サイトでご確認ください。

② 総合資格学院 法令集(市販で購入可)

法令集は総合資格のものを一貫して使い続けました。条文の区切り・インデックスとの相性が良く、試験本番で素早く引けるよう設計されています。市販で購入できる数少ない「使える」教材です。

③ TAC・総合資格学院(資格学校通学)

私は2度の学科合格をそれぞれ別の資格学校で達成しました(1回目は総合資格、2回目はTAC)。通学費用は50〜100万円と決して安くはありませんが、「強制的に学習時間を確保できる環境」「体系化されたカリキュラム」は両立組にとって非常に有効です。

具体的な教材選びの詳細はこちらの記事で解説しています。

④ 井澤式 実例暗記法(TAC講師の無料ブログ)

計画科目の建築作品対策で無料で使えるWebコンテンツです。写真付きでイメージしやすく、暗記が苦手な両立組には特におすすめ。

法規の科目別攻略法はこちらの記事に詳しくまとめています。

よくある質問(FAQ)

働きながら一級建築士を目指す際の疑問を相談する受験生と建築士のイラスト
30代・40代から始めても遅くないですか?

遅くありません。私自身、最終合格は31歳でした。一級建築士の合格者の平均年齢は30代前半が中心で、40代の合格者も多くいます。年齢より「続けられる仕組み」のほうがはるかに重要です。

専業受験生に勝てるのでしょうか?

勝てます。専業でも落ちる人は落ちますし、働きながら合格する人は「時間」ではなく「密度」で戦っています。社会人受験生には「現場経験」「実務知識」という強力な武器があります。

何ヶ月前から勉強を始めればいいですか?

仕事をしながらの場合、試験の12〜18ヶ月前を目安にしてください。トータル1,000時間が合格の一つの目安。週10時間ペースで100週=約2年、週15時間ペースで約66週=約1年4ヶ月です。

残業100時間でも本当に両立できますか?

正直に言うと、残業100時間は両立の限界に近い水準です。私もそうでしたが、それでも合格できました。ただし「机に向かう時間を増やす」発想だと続きません。スキマ時間学習に振り切ることが必須です。

まとめ:両立は「根性」より「仕組み化」

仕事と資格勉強を仕組み化し、朝の光の中で前向きに歩み始める現場監督のイラスト

ここまでお読みいただきありがとうございます。最後にお伝えしたいのは、「両立は根性より、仕組み化が重要」ということです。

・「両立できない」と感じるのは、あなたが弱いからではない

・「両立=机に向かう時間を増やす」発想を捨てる

・スキマ時間・アウトプット集中・家族との時間設計、3つの軸で仕組み化

・心が折れそうなときは「3つの問い」で自分を取り戻す

・合格ロケットなどのツールで、机に向かわない学習時間を最大化する

私が7年間かけて学んだことは、「諦めなかった人」が最後に勝つということ。あなたの選択は間違っていません。今日から、まずはスキマ時間を1つ確保することから始めましょう!

関連記事もぜひ参考にしてください。

ara

最後までお読みいただき、ありがとうございました。あなたの合格を応援しています!

ゼネコンの現場監督として働きながら一級建築士試験を勉強する男性のイラスト

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この記事を書いた人

一級建築士/一級施工管理技士。ゼネコン現場監督として8年従事後、激務に限界を感じて転職。一級建築士は学科2度合格・製図5回挑戦の末、受験7年目で合格。「資格を武器に労働環境を変えた」自身の体験から、建築・建設業界で働く方の「資格取得」と「後悔しない転職」を発信中。

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