「ビルドジョブで年収アップ平均163万円って本当なの?」
「面談を受けるだけでも意味があるのかな」
建設業界の転職を調べていると、かなり強い数字を掲げたエージェントに出会います。ビルドジョブはその一つです。
araこんにちは、一級建築士のaraです。
私は現場監督を8年続けたあと、30歳で大手ゼネコンの内勤へ転職しました。激務のなかで転職活動をした一人です。
そのとき実際に使ったのが転職エージェントでした。書類作成から年収の交渉まで代わりに動いてもらい、2ヶ月で転職が決まりました。
結論からお伝えします。
ビルドジョブは、施工管理や設計の経験がある人が「年収を上げる」ために使うエージェントです。
そして「年収アップ平均163万円」は、年収が上がった人だけを集めた平均値です。全員が163万円上がるという意味ではありません。
この但し書きまで読んだうえで使えば、かなり心強いサービスだと思います。
- そもそも、なぜ求人サイトではなくエージェントなのか
- ビルドジョブの運営会社・許可番号・求人数(2026年8月時点の公式情報)
- 「年収アップ平均163万円」「満足度4.8」の但し書きの読み方
- ビルドジョブの強み3つと、注意点3つ
- 向いている人・向いていない人
- 建設JOBsとの違いと、使い分けの考え方
- 転職エージェントを使って2ヶ月で転職した、私の実体験
ビルドジョブとは?運営会社と基本情報【2026年8月時点】
ビルドジョブは、建設業界に特化した転職エージェントです。
運営しているのは株式会社MyVisionという人材会社で、もともとコンサルティング業界・金融業界の転職支援で実績を積んだ会社が建設業界に展開したサービスにあたります。
| 運営会社 | 株式会社MyVision(マイビジョン) |
| 所在地 | 東京都港区虎ノ門4-1-1 神谷町トラストタワー24階 |
| 有料職業紹介事業許可番号 | 13-ユ-314719 |
| 資本金/従業員数 | 1億円/388名 |
| 求人数 | 40,000件超(2026年4月7日時点・公式サイト表記) |
| 取引企業 | 全国900社(大手ゼネコンから地場優良企業まで) |
| 主な対象職種 | 建築・土木・管工事・電気工事・設備・プラントの各施工管理/建築・土木・設備・構造・意匠設計/設計監理 |
| 料金 | 完全無料(企業からの紹介手数料で運営) |
| 面談の予約 | 365日24時間予約可能。平日夜間・土日祝も調整可 |
資本金1億円・従業員388名という規模と、許可番号が公式サイトに明記されている点から見て、運営元としての信頼性を疑う要素は見当たりません。
そもそも、なぜ求人サイトではなくエージェントなのか
求人サイトは、掲載料を払えば載せられる仕組みです。
一方でエージェントは、採用が決まって初めて費用が発生します。
紹介手数料は年収の3割前後が相場と言われるので、年収500万円の人を採れば150万円ほどかかる計算です。
それでもお金をかけて採りたいということは、それだけ人にお金をかける会社だということです。



会社選びでいちばん大事なのは、会社の風土が人材を大事にすることだと思っています。
とはいえ、その風土や風通しは求人票に書いてありません。
求人票にまず書かれていない3つ
□ 社内の風通しはいいか、意見を言える空気があるか
□ 人がどのくらい辞めているか
□ 残業や転勤、配属先の実際のところ
担当者は企業の中に入って話を聞いているので、こうしたことを直接聞けます。


【実体験】現場監督8年の私が「面談だけでも受ける価値がある」と思う理由


ここからはビルドジョブの話ではなく、私自身の経験です。
現場監督を8年やっていた頃、私は自分の市場価値をまったく知りませんでした。
今の会社の給与明細が、自分の価値のすべてだと思っていたのです。
転職を考えたきっかけは、激務のなかで家族との時間がまったく取れなくなり、家庭がうまくいかなくなった時期があったことでした。
残業は減らしたい。でも年収は下げたくない。
その2つを並べて考えたとき、いまの自分がいくらで評価されるのかを先に知る必要がありました。
実際に外へ出て話を聞いてみて、はじめて「この経験はこう評価されるのか」と分かりました。
結果として大手ゼネコンの内勤へ転職しましたが、仮に転職しなかったとしても、相場を知ったこと自体に価値がありました。
今の会社に残ると決めるにしても、相場を知ったうえでの「残る」と、知らないままの「残る」はまったく違います。



転職しないという結論を出すためにも、面談は使えます。


公式サイトの数字を、但し書きまで読んでみる


ビルドジョブの評判を調べると、必ず出てくるのがこの4つの数字です。
公式サイトのいちばん下には、それぞれの集計条件が小さく書かれています。ここを読むことで紐解きます。
| 掲げられている数字 | 公式サイトに書かれた集計条件 |
|---|---|
| 年収アップ平均金額 163万円…① | 2024年4月〜2026年3月11日に内定承諾をし、年収アップを実現された方の平均実績 |
| 累計支援数 50,529人…② | 2026年3月16日時点 |
| 利用者満足度 4.8以上…③ | 累計600件超の口コミによる評価 |
| 求人数 40,000件超…④ | 2026年4月7日時点 |
①▲ 163万円は「上がった人だけ」の平均
母集団は「年収アップを実現された方」なので、年収が変わらなかった人や下がった人は平均に含まれていません。
これは不当な表示ではなく、条件がきちんと書いてある誠実な出し方です。ただ「登録すれば163万円上がる」と読むのは間違いです。
では実際はどれくらい上がるのか。
公式サイトに転職事例が載っているので、そこから読み取れます。
| 年齢・資格 | 転職前 → 転職後 | 差 |
|---|---|---|
| 57歳 1級建築施工管理技士 | 大手スーパーゼネコン 950万円 → 大手デベロッパー傘下・取締役 1,200万円 | +250万円 |
| 26歳 2級管工事施工管理技士 | 地場ゼネコン 380万円 → 大手ゼネコン 490万円 | +110万円 |
| 48歳 1級管工事施工管理技士 | 派遣会社 550万円 → プラント関連 650万円 | +100万円 |
| 26歳 2級建築施工管理技士 | ハウスメーカー 420万円 → 大手ゼネコン 480万円 | +60万円 |
| 57歳 1級建築施工管理技士 | 劇場興行 350万円 → 建築技術支援業務 375万円 | +25万円 |
| 53歳 1級土木施工管理技士・技術士 | 地場ゼネコン 720万円 → 発注者支援業務 720万円 | 維持(働き方が改善) |
上がり幅は25万円から250万円まで、10倍の開きがあります。年収を維持して、働き方だけを変えた例もあります。
つまり平均の163万円という数字は、自分に当てはめてもほとんど意味がありません。
大事なことは、年齢・持っている資格・いまの年収・どの領域へ移るかです。26歳で+110万円の例もあれば、57歳で+25万円の例もあります。



大事なのは平均がいくらかではなく、自分の場合はどうか。それは面談で聞けば分かります。
②⭕️ 累計支援数50,529人は、規模の目安になる
2026年3月16日時点で50,529人。建設業界に特化したサービスとしては、十分に大きい数字です。
ただし何をもって「支援」と数えているかは、公式サイトに書かれていません。転職が決まった人数なのか、面談まで含むのかは分かりません。
この数字は「実績のある会社かどうか」の目安として読み、細かいところは気にしすぎないほうがよいと思います。
③⭕️ 満足度4.8は、件数まで書いてある
満足度の数字は、母数が書かれていないと意味を持ちません。
ビルドジョブは「累計600件超えの口コミで星4.8」と件数まで出しています。この点は、母数を書かない転職サービスより一段誠実だと思います。
④▲ 求人40,000件超は、全部が自分向けではない
2026年4月7日時点で40,000件超、全国900社との取引があるとされています。
ただし求人数は、多いほど良いとは限りません。
自分の職種・工種・住んでいる地域に絞ったとき、実際に何件あるのかが本当に知りたいところです。
そこは公式サイトを見ても分かりません。面談で「私の条件だと何件くらいありますか」とエージェントに直接聞くのがいちばん早いです。
ビルドジョブの強み3つ
1.⭕️ 「経験の言語化」を手伝ってくれる
公式サイトが最初のメリットとして挙げているのが、建設業界のプロによるキャリアの言語化です。
これは施工管理にとって、思っている以上に大きい話です。
毎日やっている工程管理・原価管理・協力業者との調整は、本人にとっては当たり前すぎて職務経歴書に書けません。その「当たり前」を評価される言葉に変える作業を、代わりにやってくれます。



忙しい仕事と並行して転職活動をする身として、第三者の意見がもらえるのは助かりました。
2.⭕️ 現場が終わったあとの時間に面談できる
公式サイトのQ&Aには「365日24時間、面談のご予約が可能」「平日の夜間や土日祝日など、ご都合に合わせて柔軟に調整」と書かれています。
施工管理の転職が進まない最大の理由は、能力ではなく平日日中に時間が取れないことです。
時間が取れないという理由で止まっていた転職活動が、ここで動き出します。
3.⭕️ 条件交渉を「代わりに」やってくれる
公式サイトは「一切妥協しない条件面の交渉」をメリットに挙げています。口コミでも年収交渉の代行が高く評価されています。
内定をくれた相手に自分から「年収を上げてください」と言うのは、かなり気が重い作業です。



私も経験しましたが、ここを人に任せられるのは実際に動いてみて本当にありがたい部分でした。
ネット上の評判はどうか
冒頭に書いたとおり、私自身はビルドジョブを利用していません。
そこで、ネット上で確認できる口コミや紹介記事を集めました。
・年収交渉を代行してもらえた点の評価が高い
・希望条件を細かく聞いてくれる
・休日や夜間でも連絡をもらえた
・建設業界に特化しているからこその非公開求人を紹介された
・未経験や地方希望には求人が少ない
・担当者によって対応に差がある
良い評判は「交渉」と「聞いてくれること」に集中しています。公式サイトが強みとして挙げている内容とも一致しています。
一方で気になる声は2つに絞られます。この2つは、次の章で一つずつ見ていきます。



口コミは書いた人の状況によって変わります。自分と近い立場の人の声かどうかを見るのがコツです。
登録前に知っておきたい注意点3つ
▲ 経験者向けのサービス
公式サイトには未経験歓迎の求人も掲載されていますが、掲げられている強みは有資格者・経験者の年収アップに寄っています。
ネット上の評判でも「未経験や地方希望には求人が少なめ」という指摘が見られます。この場合は、総合型の大手エージェントとの併用が現実的です。
▲ 「相談だけ」でも、登録は必要
求人サイトのように、登録せずに求人を眺めることはできません。
公式サイトは「登録3分」としており、申し込みフォームに進むと経歴と希望条件の入力が求められます。
ただしQ&Aには「転職するか悩んでいる」「まずは自分の市場価値を知りたい」という段階でも利用できると明記されています。
▲ 担当者との相性には運の要素がある
これはビルドジョブに限らず、すべての転職エージェントに共通する話です。
合わないと感じたら担当変更を申し出るか、他社と併用して比べれば済みます。1社の1人の担当者だけで、自分の市場価値を判断しないでください。
また下記については面談前に自身で決めておきましょう。
□ 現在の年収(額面)と、最低ライン
□ 譲れない条件を3つだけ(転勤・休日・職種など)
□ 転職の時期(未定なら「未定」と伝える)



事前にエージェントに条件を伝えることで、円滑に希望条件にマッチしやすくなります。
ビルドジョブが向いている人・向いていない人
ビルドジョブが向いている人・向いていない人の特徴についてそれぞれまとめました。
向いている人
- 施工管理・設計の実務経験があり、年収を上げたい方
- 1級・2級の施工管理技士や一級建築士など、資格を持っている方
- 自分の経験がいくらで評価されるのか知りたい方
- 平日の日中に時間が取れず、夜や土日に相談したい方
向いていない人
- 建設業界での実務経験がまったくない未経験の方
- 登録せずに求人だけ眺めたい方
- 建設業界から完全に離れたい方
建設JOBsとの違い・使い分けの考え方


建設業界特化のエージェントとしてよく比較されるのが建設JOBsです。同じ「特化型」でも、入口の設計が違います。
| ビルドジョブ | 建設JOBs | |
|---|---|---|
| 運営会社 | 株式会社MyVision | 株式会社アップベース |
| 求人数(公式表記) | 40,000件超 | 6,820求人 |
| 登録の手間 | 登録3分・経歴と希望条件を入力 | 入力5項目・30秒 |
| 得意な層 | 経験者・有資格者の年収アップ | まず求人を見たい層/未経験の選択肢もあり |
| 面談の時間帯 | 365日24時間予約可・夜間や土日祝も調整可 | 登録後に担当者から電話 |
私の考える使い分けは下記となります。
年収を上げたい・自分の市場価値を知りたい → ビルドジョブ
とりあえずどんな求人があるか見たい・手間をかけたくない → 建設JOBs
迷うなら両方に登録して、提案される求人を比べるのがいちばん早いです。どちらも無料なので、比べるコストは時間だけです。


ビルドジョブについてよくある質問
- 相談やサポートは全部無料ですか?
-
公式サイトに「ビルドジョブのご利用は完全無料です」と明記されています。求人を出している企業からの紹介手数料で運営されているため、求職者側の費用負担はありません。
- 今すぐ転職する気がなくても相談できますか?
-
できます。公式サイトのQ&Aに「転職するか悩んでいる」「まずは自分の市場価値を知りたい」といった段階の方も利用しているとの記載があります。最初に「時期は未定です」と伝えておくと話が早く進みます。
- 紹介された求人は必ず応募しないといけませんか?
-
公式サイトに「必ず応募する必要はありません」「最終的に応募するかどうかは求職者ご自身の意思を最大限に尊重します」と書かれています。断ることを前提に話を聞いて構いません。
- 平日は現場で時間が取れません。面談できますか?
-
公式サイトによると、面談の予約は365日24時間受け付けており、平日の夜間や土日祝日にも調整してもらえます。在職中の施工管理でも進めやすい体制です。
- 断りたくなったら、どう伝えればいいですか?
-
「今回は見送ります。サポートの停止をお願いします」と伝えれば、そこで終わります。エージェントは断られることが前提の仕事なので、気を遣いすぎる必要はありません。
- 非公開求人とは何ですか?
-
企業の事情で一般の求人サイトに掲載されない求人のことです。ビルドジョブでは登録した方にのみ紹介され、紹介自体は無料と説明されています。
まとめ:数字の但し書きまで読めば、使いやすいエージェント


- 建設業界に特化したエージェント。運営は株式会社MyVision(許可番号13-ユ-314719・資本金1億円・従業員388名)
- 求人40,000件超、全国900社との取引。夜間・土日祝でも面談を調整してもらえる
- 「年収アップ平均163万円」は年収が上がった人だけの平均。ただし、自分の年収が上がる余地があるかを確かめる場としては使えます
□ 費用はかかりません。採用した企業側が負担する仕組みです
□ 転職の時期が決まっていなくても相談できます
□ 合わないと感じたら「今回は見送ります」の一言で終わります
□ 面談は夜間でも土日祝でも調整してもらえます
初めての方は不安だと思うので、申し込んだあと、どうなるのかについて流れをかきました。
1. ボタンを押すと申し込みフォームが開きます。入力は3分ほどです
2. 担当者から連絡が来て、面談の日時を決めます
3. 面談で経歴と希望条件を話します。求人の紹介はそのあとです



ここまで進んでも、転職するかどうかはまだ決めなくて大丈夫です。
転職するかどうかは、話を聞いたあとで決めれば十分です。
自分の経験がいくらで評価されるのかを知ることは、いまの会社に残るという選択をするためにも役に立ちます。







最後までお読みいただき、ありがとうございました!





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